【新座市】今年の「柳瀬川ふれあい祭り」中止に感じる日本社会が置かれている現実……

2024年8月、新座の夏祭りといえば花火もある「柳瀬川ふれあい祭り」ですよね。
しかし、お祭りは今年中止です。
6月に発表されたお知らせなので、知っているかたも多いのではないでしょうか。
 
柳瀬川ふれあい祭りは地域の町内会の皆様で成り立っているお祭りです。そのため出店の価格も一般的なお祭り価格よりも安価で、子どもたちにはとっても優しいお祭りです。
そんな地域に愛されたお祭りが今年は中止です。
●柳瀬川ふれあい祭り中止のお知らせ
 
昨年、コロナ5類移行を期に4年ぶりのお祭りを開催でき、9町内会の会員の皆様に大変ご好評を頂きました。
 
本年も鋭意お祭りを実施するため様々な準備をしておりましたが、昨年のお祭りが60万円超の赤字になったことに加え、本年は諸物価の値上がりにより昨年同様の規模でお祭りを実施する場合、約180万円程度の赤字が見込まれます。
 
寄付を募る案、花火を縮小してお祭りを実施する案も検討いたしましたが、祭りを支えるボランティアの町内会役員高齢化もあり、9町内会が結束してお祭りを実施出来ない状況となりました。
 
本来29回目を迎えるお祭りではありましたが、そのような事情により止む無く中止の結論に至りました。
楽しみになさっていた町内会の皆様、四中グラウンドに出店予定であった各種団体、地元店舗の皆様にはご期待にお応えすることが出来ず大変申し訳ありませんが、事情拝察いただきご理解をお願い申し上げます。
 
とのことです。
中止の理由はまさに、今の日本の課題が詰め込まれています。
 
・国際的な原材料価格の上昇や、円安による海外からの輸入コストの増加による原材料の高騰。
・町内会役員のなり手不足と負担の増加、加入者の減少など少子高齢化の関係
 
来年、お祭りができるのかはまだわかりませんが、課題の解決とともに今の時代に合ったお祭り運営のカタチが求められています。
お祭りを続けるのであれば、町内会役員という一部に運営の負荷がかかるかたちではなく、地域全体で考える必要がありそうですね。
 
四中校庭で迫力ある花火を見られる貴重な地域のお祭りがこれからどうなるのか。29回目がどうなるのか……。地域の力が試されているような気がします。
新座市
にざしき

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